――「どこでつまずいたか」が一目で分かる、丸つけ・復習専用プリント――
どんなプリント?
このページでは、「2けたの足し算の筆算(くり上がりあり)」10枚分に対応した
解答プリント10枚セットをご紹介します。
各プリントには、
- 上部にオレンジのタイトル枠「2けたのたし算」
- 月日・得点欄
- 3列×4行でならんだ12問分の筆算
- こたえだけが赤色で印字
という共通レイアウトで、問題プリントとまったく同じ順番で式が並んでいます。
たとえば No.1 では、
71+58=129/79+27=106/88+27=115 など、くり上がりのある2けた+2けたがずらり。
No.2 では 28+47=75、42+93=135、99+16=115 のように、答えが3けたになる問題も多く、くり上がりの動きをしっかり確認できます。
■ この解答セットのねらい
問題プリントとセットで使うことで、
- 先生・保護者の丸つけ時間を大幅に短縮する
- 「くり上がり」でつまずいているポイントをすぐに可視化する
- 子ども自身の自己採点・まちがい直しの教材として活用できる
ことをめざしています。
くり上がりのある2けたの足し算は、
- 一の位を足すと10をこえる
- 10のぶんを十の位に「くり上がり」として書く
- その上で十の位どうしを足す
という、3段階のイメージが必要になります。
解答プリントは、その3段階のどこで引っかかっているのかを、赤いこたえと自分の答えを見比べながらチェックできる“鏡”のような存在です。
■ 具体的な使い方
1.まずは大人が丸つけに使う
- 子どもには問題プリントだけを渡して解いてもらいます。
- 採点のときに、この解答プリントを横に置き、赤い答えと見比べながら○×を付けます。
- 65+51=116、92+85=177、86+23=109 など、答えがひと目で分かるので採点がとてもスムーズです。
- まちがえた番号には、あとで復習しやすいように丸やチェックを付けておきます。
12問×10枚でも、赤字解答のおかげで短時間で丸つけが終わり、その分ノート指導や声かけに時間を回せます。
2.慣れてきたら「自己採点モード」に
計算の流れが分かってきたら、
- 解き終わったあとに解答プリントを渡し、自分で○×を付ける
- そのあとで、大人がざっと見てダブルチェック
という形にすると、
「あ、ここで 1 をくり上げるのを忘れていた」
「十の位に足すのをわすれたんだ」
と子ども自身がまちがいに気付く経験を積むことができます。
■ 効果的に使うための工夫
◆ まちがいを“型”で見る
解答プリントを眺めると、くり上がりの場面がはっきりと浮き出てきます。
- 94+39=133 や 52+62=114 など、「9+?」でくり上がる問題
- 57+76=133、79+68=147 のように、十の位も大きく変わる問題
- 10+90=100、76+95=171 のような「2けた→3けた」の問題
など、まちがえたところを色ペンで囲んでいくと、
- 「一の位が 9 のときに弱い」
- 「3けたになる問題でミスが多い」
といったつまずきパターンが一目で分かります。
その型だけをノートに集めてミニ復習をすると、ぐっと効率よく力を伸ばせます。
◆ 色分けで「得意ゾーン」「苦手ゾーン」を見える化
解答プリント上で、
- 正解には青丸
- 不正解には赤バツ
を付けていくと、
- 上の段は青が多いけれど、下の段は赤が多い
- 真ん中の列だけ赤が多い
といった“色のかたまり”が見えてきます。
「後半になると疲れてくるのかな?」「この列はくり上がり2回の問題が多いね」など、次の声かけのヒントになります。
■ 復習のしかた
1.その場で「まちがい直しタイム」
丸つけが終わったら、×のついた問題だけをその場で解き直す時間をつくりましょう。
例として、No.6 には 14+94=108、95+21=116、55+75=130 など、くり上がりの基本形が多く並んでいます。
- 一の位を足して 10 のぶんと残りに分ける
- 10 のぶんを十の位にくり上げる
- 十の位どうしとくり上がりを足して答えを書く
と、3ステップを口で確認しながら一緒に解き直してあげると、次に同じ形が出たときに「前にやったやり方だ!」と思い出しやすくなります。
2.「今日の3問だけ」復習
全部やり直しは負担が大きいので、子ども自身に
「今日もう1回だけ練習したい問題を3つ選んでごらん」
と言って、×の中から3問を選んでもらいます。
選んだ問題をノートに写して、解答プリントを伏せた状態で再チャレンジ。
「自分で選んだ3問」というだけで、子どもは意外と真剣に取り組んでくれます。
3.1〜2週間あけて“ふっかつテスト”
同じ No. のプリントを、1〜2週間あけてもう一度解き、
- 得点
- かかった時間
- まちがえた番号
を、解答プリントを見ながら比べてみましょう。
「この前は 83+69=152 をまちがえたけど、今日は自分であっていると分かった」
「85+99=184 みたいに、3けたになっても落ち着いてできるようになった」
といった小さな変化を一緒に見つけてあげると、計算への自信がしっかりと積み上がっていきます。
■ 実際に使ってみたイメージ・感想
実践イメージを少しだけ。
- くり上がりで戸惑っていた子も、No.1〜3 を続けて取り組むうちに、
「一の位で 10 をこえたら、上に 1 を書くんだよね」と、自分から手を動かせるようになりました。 - 3けたになる答え(例:70+94=164、61+75=136 など)を見て、「100こえるとなんだかうれしい!」とにこにこしながら読んでいた姿も印象的でした。
- 家庭では、「前はまちがえた問題を、今日は一発で正解できた!」と、解答プリントを見比べながら親子で喜んでくださったという声もありました。
解答プリントがあることで、まちがいが“ダメ出し”ではなく“成長のヒント”に変わるのを感じています。
■ どんな方におすすめ?
- 2けたのくり上がりのある足し算を、しっかり定着させたい先生
- 家庭学習で、子どもの計算の様子を丁寧に見てあげたい保護者の方
- まちがいの原因を一緒にふり返りながら、「できた!」を増やしていきたいご家庭・学級
に、ぜひ使っていただきたい解答セットです。
■ まとめ
- 「2けたの足し算の筆算(くり上がりあり)【解答】」は、問題プリント10枚分の答えを赤字でまとめた解答専用プリントです。
- 丸つけを素早く行えるだけでなく、まちがいの傾向をつかみ、まちがい直し・ふっかつテストなどの復習にも活用できます。
- くり上がりに不安のある子も、このセットを通して「やり方さえ分かれば、自分でできる!」という感覚を育てていけます。
問題プリントとあわせて、ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。
