――「まちがい方」まで見えるようになる、3数加法専用の答えプリント――
どんなプリント?
このページでは、
「3つの数の足し算の筆算」プリント10枚分に対応した解答プリントをご紹介します。
各ページは共通して
- 上部にオレンジのタイトル枠「3つの数のたし算」
- 右上に月日・得点欄
- 3列×4行で、1枚あたり12問
- いちばん下の赤い数字が正しい答え
というレイアウトになっています。
たとえば1枚目には
82+89+28=199/70+36+15=121/23+61+18=102 といった問題の答えが赤字で並び、3つの2けたの数をたした結果がひと目で分かるようになっています。
他のページでも、19+91+15=125、64+12+18=94、65+86+42=193 など、くり上がりが1回・2回出てくるさまざまな組み合わせの答えが確認できます。
1.この解答プリントのねらい
3つの数の筆算は、
- 一の位で3つの数をたす
- 10をこえた分を十の位にくり上げる(ときには2くり上がり)
- 十の位も3つたして、くり上がりを足す
という、2数の筆算よりも少し複雑な流れになります。
その分、
- どこで計算が止まってしまったのか
- どのパターンでミスが出やすいのか
を、答案だけから読み取るのはなかなか大変です。
この解答プリントは、
- 丸つけをスピーディーにする
- まちがいの傾向を** “型” として見つけやすくする**
- 子ども自身の自己採点・まちがい直しの教材にもなる
ことをねらいとして作っています。
2.基本の使い方(先生・保護者向け)
① まずは「大人が丸つけ」に使う
- 子どもには問題プリントだけを配布して解いてもらいます。
- 採点のときに、解答プリントを横に置き、赤い答えと見比べながら○×をつけます。
例)
- 82+78+79=239
- 45+65+86=196
- 95+43+44=182 など
答えがすべて赤字でそろっているので、1枚12問でも数十秒〜1分程度で丸つけ完了。
3数加法ならではの「ケタのずれ」「くり上がり忘れ」なども、すぐに発見できます。
② 慣れてきたら「自己採点モード」に
計算の流れが分かってきたら、
- 解き終わったあとに解答プリントを渡し、自分で○×を付けさせる
- その後で、大人がざっと確認してダブルチェック
という形にすると、
「一の位で 8+7+9 は 24 だから、2をくり上げるんだよね」
と、自分のまちがいに自分で気付く経験を積ませることができます。
3.効果的に使うための工夫
◆ まちがいを「場所」で見る
答えを赤で一覧できるので、
- 一の位だけ合っていない
- 3けたの答えなのに2けたで書いている
- くり上がりの数だけを足して、もとの十の位どうしを足し忘れている
といったまちがいの特徴がすぐ分かります。
例えば、87+37+19=143 や 93+84+21=198 といった問題では、一の位の合計が 10 を大きくこえるため、くり上がりでつまずきやすくなります。
解答プリント上で×のついた問題の答えを見ながら、
「一の位の合計はいくつになるはずだった?」
「くり上がりは1かな?2かな?」
と声をかけると、どこで考えが止まったかを一緒に振り返りやすくなります。
◆ 色分けで「得意ゾーン」「苦手ゾーン」を見える化
解答プリントに、
- 正解には青丸
- 不正解には赤バツ
を書き込んでいくと、
- 上の段は青が多いが、下の段は赤が多い
- 真ん中の列だけ赤が集中している
など、色のかたまりとして弱点が見えてくるのがポイントです。
例えば5枚目では、90+46+88=224、84+73+10=167 など、比較的大きな数が並んでいるため、ここに赤バツが多ければ「大きな数になると不安が強いのかな」など、次の指導に生かせます。
◆ 「くり上がり2」の問題を探してみる
6枚目には 96+85+75=256 のように、一の位で2くり上がりが必要な問題も含まれています。
子どもと一緒に、
- 「くり上がりが1の問題」
- 「くり上がりが2の問題」
を解答プリントから探してみると、
「8+5+7 で 20 をこえるから、十の位に2だね」
と、一の位だけを見て先に予想する力も育てることができます。
4.復習のしかた
① まちがえた問題だけを「苦手カード」に
丸つけが終わったら、×のついた問題だけを
- 小さなカード
- ノートのはし
に書き写しておきます。
たとえば7枚目では、54+67+39=160、90+59+64=213、99+34+65=198 など、くり上がりが続く問題が多く並んでいます。
ここでまちがえた問題だけを1枚のカードにまとめておけば、
- 寝る前に3問だけ
- 授業のはじめの1分だけ
といった超短時間の復習にぴったりです。
② 「今日の3問だけ復習」ルール
復習は量よりも「続けやすさ」が大事です。
- まちがえた問題の中から、子ども自身に「今日もう1回解したい3問」を選ばせる
- ノートに写して、解答プリントを見ずに解き直す
これだけでも、数日続けると苦手パターンがかなり減っていきます。
③ 1〜2週間あけて「ふっかつテスト」
同じ No. の問題プリントを、1〜2週間あけてもう一度解かせ、
- 解答プリントで答えを確認しながら
- 1回目と2回目の得点や間違えた番号を比べる
という「ふっかつテスト」も効果的です。
9枚目では 99+88+96=283 や 77+62+99=238 など、見た目にもインパクトのある大きな答えが並びます。
最初は戸惑っていた子が、2回目には
「3けたでも、やり方は同じだよ」
と落ち着いて解けるようになった姿が見られると、子ども自身も成長を実感しやすくなります。
5.実際に使ったときのイメージ・感想
この解答セットと問題プリントを組み合わせて使ってみると、こんな変化が見られました(イメージ)。
- 最初は「3つもたすの?」と不安そうだった子が、数枚こなすうちに
「一の位で 10 をこえたら上に書けばいいんだよ」と、友だちに説明できるようになった。 - 10枚目の 77+99+53=229 など、大きな数の問題にもチャレンジし、正解するととても誇らしげな顔をしていた。
- 保護者の方からは
「解答プリントがあるおかげで、どこでつまずいているのか親にも分かりやすく、声のかけ方を工夫できた」
という感想も。
解答プリントがあることで、まちがいが“ダメなところ”ではなく“伸びしろ”として見えるようになった、という印象を持っています。
6.こんな方におすすめ
- 3つの数の筆算を、しっかり定着させたい先生
- 家庭学習で、計算の様子をていねいに見てあげたい保護者の方
- まちがい方まで把握しながら、「できた!」という成功体験を積み重ねたい学級・ご家庭
に、特におすすめの解答セットです。
7.まとめ
- 「3つの数の足し算の筆算【解答】」は、問題プリント10枚分・各12問の答えを赤字でまとめた解答プリントです。
- 丸つけ時間を短縮しつつ、まちがいの傾向をつかみ、自己採点や復習カード作りなど多様な使い方ができます。
- 3つの数の筆算に慣れることで、今後の大きな数の計算や文章題にも、しっかりとした土台を築いていくことができます。
問題プリントとあわせて、ぜひ日々の学習のパートナーとしてご活用ください。
