――10をこえても、ひき算が“こわくない”子を育てるために――
どんなプリント?
■ このプリントはどんな内容?
このセットは、0〜20までのひき算にしぼって練習できるプリント10枚です。
すべてのプリントで共通して
- 見出しは大きく「20までのひきざん」
- 右上に「月日」「得点」欄があり、家庭学習・授業どちらでも記録しやすいデザイン
- 左右2列×各10問で、1枚につき20問
という、シンプルで取り組みやすいレイアウトになっています。
問題の中身は、
- 1−0、16−2、20−10 などの基本的なひき算
- 20−4、19−12、20−15 など、20から引く問題
- 18−18、20−0、20−20 など、0や同じ数が関わる計算
- 17−13、19−17、15−14 など、差が1〜3程度の「ちがいをくらべる」問題
がバランスよく混ざっています。
「10までのひきざん」から一歩進んで、大きめの数でも落ち着いて“どれだけちがうか”を考えられるようにすることがねらいです。
■ このプリントで身につけたい力
20までのひき算は、次の単元(繰り下がりのある筆算など)へつながる、とても大事なステップです。
このセットでは、
- 10〜20の数の大きさをイメージしながら、
- 「とる前」と「とったあと」の量のちがいを考え、
- 0・同じ数・1ちがい・2ちがい…といった数のきまりに気付く
ことを目標にしています。
例えば、
- 20−10 や 20−8 は「20の中に10はいくつ分あるかな?」という感覚に結びつきます。
- 18−18、7−7、2−2 は「同じだけ引くと0」という、かけ算・分数にもつながる重要な性質です。
- 17−16、19−17、15−14 などは、「ちがいが1」「ちがいが2」を見抜く練習になります。
単に暗記で覚えるのではなく、「数どうしの関係」に目を向けながら計算できることを目指して構成しています。
■ 基本の使い方
1)対象のめやす
- 小学1年生の終わり〜2年生はじめごろ
- 「10までのたし算・ひき算」がほぼ定着してきたタイミング
が、ちょうど取り組みやすい時期です。
2)1日1枚、5〜10分のミニドリルに
1枚20問なので、慣れてくると5〜10分程度で解き終わります。
- 朝学習や授業の導入に
- 宿題の“計算タイム”として
- 学童や家庭での「今日の1枚」として
など、毎日の小さなルーティンに組み込むと、無理なく力が積み上がります。
右上の「月日・得点」欄に日付や点数を書いておくと、後から
「No.3のころより、No.8では速く正確にできているね」
と成長をふり返る材料にもなります。
3)授業の小テスト・確認用にも
- 単元導入後の確認:No.1〜4
- 単元のまとめ・テスト前の確認:No.7〜10
というように使うと、一人ひとりのつまずきポイントを把握するチェックシートとしても役立ちます。
■ 効果的に使う3つのコツ
コツ① 最初は「具体物+プリント」で
No.1・2あたりは、1−0、6−5、15−5、19−12 など、具体物でイメージしやすい問題が多く並んでいます。
この段階では、
- 20個まで並べられるおはじきやブロック
- 数直線や数カード
と一緒に使い、
「16から4をとったら、いくつ残っている?」
「ここからここまでで、どれだけへった?」
と目で見て・手を動かしながら考えるのがおすすめです。
慣れてきたら、少しずつ具体物を減らし、頭の中のイメージに移していきます。
コツ② 「−0」「同じ数を引く」問題は“特別枠”で
No.3〜5では、20−0、18−18、20−20、9−9 など、「0」や「同じ数を引く」問題がわざとたくさん出てきます。
ここはぜひ、
- プリント上で○印をつける
- 色ペンで囲んで「0コーナー」「ぜんぶなくなるコーナー」と名付ける
などして、まとめて意識させるのがポイントです。
「0をひいても、もとの数は変わらないね」
「同じ数をひくと、ぜんぶなくなるから0になるね」
と、言葉でのまとめまでセットにすると、後の学年の学習にも効いてきます。
コツ③ 「ちがい」に注目する声かけを
20までのひき算は、必ずしも“上から下へ数を数えおろす”必要はありません。
- 17−16、19−17、15−14 などは、「1だけちがうから、答えは1だよね?」
- 18−15、16−13、20−17 などは、「3ちがいだから、答えは3」
というように、“どれだけちがうか”を先に考える練習にぴったりです。
プリントを解く前に
「このページには“1だけちがうひきざん”はいくつあるかな?」
とクイズを出してから始めると、楽しい“さがし学習”になります。
■ 復習のしかた
1)まちがえた問題だけ「弱点カード」に
丸つけをしたあと、×になった問題だけを小さなカードやノートのはしに書き写しておきます。
- −0 で間違えたもの(20−0、3−0 など)
- 同じ数を引いているのに0になっていないもの(7−7、9−9 など)
- 差が1や2の問題でつまずいたもの(19−17、15−14 など)
といったように種類ごとに束ねておくと、どこを集中して復習すべきか一目で分かります。
2)「今日の3問だけ」作戦
全部やり直すと負担が大きいので、
- 弱点カードの中から、子ども自身に「今日もう一度やりたい3問」を選んでもらう
- ノートに書いて、時間をはかりながら解き直す
という軽めの復習ルールがおすすめです。
“自分で選んだ3問”というだけで、子どもは意外と真剣に取り組んでくれます。
3)1〜2週間あけて「ふっかつテスト」
同じNo.のプリントを、1〜2週間あけてもう一度解いてみましょう。
- 前は指を折りながら何とか解いていた20−10や18−9が、今度はすらっと書けるようになっている
- 7−7や2−2が、考え込まずに0と書けるようになっている
など、前の自分とのちがいがはっきり見えてきます。
点数だけでなく、
- 解くスピード
- 指を使う回数
- 迷う表情が減ったかどうか
といった変化をぜひ一緒に喜んであげてください。
■ 実際に使ってみたイメージ・感想
この「20までのひきざん」セットを使ったときの様子を、イメージで少しご紹介します。
- 最初は 20−17 や 18−14 を前に「こんな大きい数、ひけない…」と不安そうだった子が、
ブロックを使って何度か一緒に練習するうちに、
「20から3へらすんだから17だよね」「4ちがいだから答えは4だ!」と、
“ちがい”に目を向けて考えられるようになりました。 - 家庭では、1日1枚を夕食前にやる習慣をつくったご家庭から、
「最初は“また計算〜?”と言っていた子が、5枚目くらいで急に速くなり、
自分から時間をはかって“今日は1分何秒!”と報告してくるようになった」という声も。 - 先生からは、「テスト前にNo.9・10をやっておくと、本番で20から引く問題を見ても、
子どもたちがあまり緊張せずに取り組める」という感想もありました。
小さな1枚1枚ですが、続けることで“20までの数はこわくない”という感覚が、少しずつ子どもの中に根づいていきます。
■ こんなご家庭・学級におすすめ
- 「10までのひきざん」はほぼできるが、20までに広げると不安が出てくる
- 0をひく計算や、同じ数を引いて0になる計算をしっかり身につけさせたい
- 指をひとつずつ数える段階から、「ちがいを考えて解く」段階へステップアップさせたい
そんなご家庭・学級に、ぜひ使っていただきたいプリントセットです。
■ まとめ
- 「20までのひきざん」プリントは、1枚20問×10枚で、0〜20のひき算を集中的に練習できます。
- −0、同じ数をひく計算、20から引く計算、差が1〜3の問題などを通して、
ひき算の意味と数のきまりに自然と気付ける構成になっています。 - 1日1枚のミニドリルや「弱点カード」「ふっかつテスト」として活用することで、
次の学年・次の単元につながるひき算の土台と自信を育てていくことができます。
