――「まとめてひく」を楽しみながら、数のセンスを育てよう――
どんなプリント?
■ このプリントはどんな内容?
このセットは、3つの数をつかったひき算だけを集中的に練習できるプリント10枚です。
タイトルはすべて「3つの数のひきざん」。右上には「月日」「得点」の欄があり、家庭学習でも授業でも記録しやすいデザインになっています。
各プリントは
- 左右2列 × 各10問で、1枚あたり20問
- すべて横書きの式で「○−○−○=」の形
- 使われる数は主に 0〜20(ときどき 30前後まで)
という共通レイアウトです。
たとえば No.1 には、
- 20−7−12
- 19−15−2
- 10−8−2
- 2−0−2
- 14−12−0
など、「20からまとめてひく」「0をひく」「同じ数をひく」といった考え方を試せる問題が並びます。
No.2 では
- 20−9−8
- 20−13−4
- 18−16−0
のように、「最初の2つを先に計算するか」「あとろ2つを先にまとめるか」で工夫できる問題が多く、
“どこから計算すると楽かな?”を考える練習にぴったりです。
No.3〜4 では、
- 9−1−5
- 20−13−6
- 10−10−0
- 15−1−0
- 8−0−0
など、「0をひいても数は変わらない」「同じ数をひくと0」などのきまりを3つの数で再確認できる構成。
No.5〜7 では、
- 19−3−13
- 17−0−11
- 15−0−15
- 20−1−19
- 19−0−3
のように、「たし算に近い形」で考えられる問題が増え、
(19−3−13)=19−(3+13) のような考え方に自然と気づけるようになっています。
終盤の No.8〜10 では、
- 20−7−3
- 18−10−1
- 20−2−17
- 20−16−1
- 8−2−1
- 20−7−0
など、「20からいくつ減るか」「差が小さいところを先にまとめる」といった工夫が必要な問題が登場し、
3つの数のひきざんの仕上げ練習にふさわしい難しさになっています。
■ ねらい:3つの数で“ひき算の考え方”をレベルアップ
ふつうのひき算は
「はじめの数」から「へらす数」を1回だけ引く
という形ですが、このプリントでは
① まとめてひく(20−7−3 を 20−(7+3) と考える)
② ひく順番を工夫する(19−0−3 なら、先に 19−3 でもよい)
③ 0 や同じ数をひく問題で、“楽な計算”を見つける
といった**「ひき算の作戦」を自分で選ぶ力**を育てることをねらいとしています。
「3つも数があるからむずかしい」というよりは、
「どこから計算したらいちばんラクかな?」
と、考え方の引き出しを増やしていく単元だと考えてもらえるとよいと思います。
■ 基本的な使い方
対象のめやす
- 小学2年生〜3年生
- 20までのたし算・ひき算がだいたいスラスラできる子
が取り組みやすいレベルです。
1)まずはゆっくり「順番を声に出して」
最初の数枚(No.1〜3)は、いきなりスピードを求めるより、
- 式を声に出して読む(例:20−7−12)
- 「どこから計算する?」と聞いて、
- 左から順にやってみる
- まとめてひく方法も試してみる
というように、計算の順番そのものを話題にする時間をとるのがおすすめです。
保護者や先生が、
「20−7−3 は、(20−7)−3 にしてもいいし、20−(7+3)って考えてもいいね」
と、2通りの考え方をさらっと見せてあげるだけでも、
子どもたちは「ひき算にもいろんなやり方があるんだ」と気づきやすくなります。
2)1日1枚、5〜10分のミニドリルに
慣れてきたら、
- 朝学習に1枚
- 宿題として1日1枚
- 授業のまとめテスト前に1枚
という形で、短時間で取り組める反復練習として使えます。
1枚20問なので、慣れれば5〜10分ほどで解き終わる分量です。
右上の「得点」欄に○の数を書き込んだり、タイムを記録したりしておくと、
「No.2のときより、No.8の方が速くて正確になったね」
と、成長を目で見て確かめることができます。
■ 効果的に使うための3つのポイント
ポイント1:0と同じ数に注目させる
多くのプリントに
- 2−0−2
- 10−10−0
- 18−16−0
- 15−0−15
- 8−0−0
といった、「0をひく」「同じ数をひく」式がちりばめられています。
ここだけ色ペンで丸をつけて、
「0をひいても数は変わらないね」
「同じ数をひくと0になるね」
と**“楽な問題”であることを意識させる**と、
他の計算をするときにも
「あ、ここは0だから先に計算しておこう」
と、自分から工夫してくれるようになります。
ポイント2:20からのひき算は“差”で考える
「20」が登場する問題も多数出てきます。
- 20−7−12
- 20−9−8
- 20−2−17
- 20−16−1 など
ここでは、
「20からまとめていくつへらしている?」
と、“差”で考える習慣をつけるチャンスです。
たとえば 20−7−12 なら、
7+12=19 と先に計算して、「20−19=1」と考えられるとグッと楽になります。
プリントに取り組む前に、
- 「今日は“20からいくつへらすか”を意識してやってみよう」
と小さなテーマを決めてあげると、
子どもたちの目線が数字の「関係」に向きやすくなります。
ポイント3:式のどこを先に計算するか、理由を聞いてみる
計算が終わったあとに、まちがえた問題を2〜3問選んで、
「この式、どこから先に計算したの?」
と聞いてみてください。
- 左から順に全部やろうとして、途中で混乱している
- 0や同じ数に気付かず、わざわざむずかしい方を先に計算している
など、頭の中の手順が見えてきます。
その上で、
「ここは 0 を先に使うと楽だよ」
「ここは後ろの2つを先にたすと、スッキリするね」
と、1問ずつ“作戦会議”をするようにフィードバックしてあげると、
次のプリントでの計算の質がぐんと上がります。
■ 復習の仕方のアイデア
1)まちがえた式だけ「作戦カード」に
丸つけをしたあと、×がついた式だけを小さなカードやノートのはしに書き写し、
- 0や同じ数をうまく使えなかったもの
- 20 からのひき算でつまずいたもの
- 差が小さいのにぐるぐる考えてしまったもの
など、まちがい方ごとに分けて保存しておきます。
復習のときは、
「今日は“20からのひき算カード”を3問だけやってみよう」
とテーマを絞って取り組むと、短時間でも効果的に弱点補強ができます。
2)「今日の3問だけ」復習ルール
全部やり直すと大変なので、
- 作戦カードの束から、子ども自身に3枚選んでもらう
- ノートに式を書き、
- どこから計算するか
- どうしてその順番にしたか
を口で説明しながら解いてもらう
という軽い復習がおすすめです。
“自分で選んだ3問”というだけで、子どもは意外と真剣に取り組んでくれます。
3)少し時間をあけて「ふっかつテスト」
1〜2週間後、同じ No. のプリントをもう一度やってみて、
- 前は時間がかかっていた 20−7−12 や 18−8−8 がスラスラ解けるようになったか
- 15−0−15 や 8−0−0 など、0を使った式で迷わなくなったか
を一緒に確かめてみましょう。
点数だけでなく、
- 指を使う回数
- 迷う時間
- 「あ、こう考えたら楽だ」と自分から言えるかどうか
といった変化も、ぜひほめポイントにしてあげてください。
■ 実際に使ってみたイメージ・感想
実際の教室や家庭での様子をイメージすると、こんな声が聞こえてきそうです。
- 最初は「“−”が2つもあるからイヤだ〜」と言っていた子が、
20−9−8 などの問題で「9と8を先にたしたら17だから、20−17で3だ!」と自分で発見して、
そこから一気に楽しそうに解き進めるようになった。 - 家庭学習では、保護者の方が「今日はどこから計算したの?」と聞きながら丸つけをすることで、
子どもの考え方が見えてきて、「ただ計算するだけのプリント」から一歩進んだ学びになった。 - テスト前に No.8〜10 を使って“3つの数のひき算復習デー”をしたところ、
本番の文章題で「まとめてひく」考え方がスムーズに使えるようになっていた、という場面もありました。
■ こんなご家庭・学級におすすめ
- ふつうのひき算はできるが、「考え方のバリエーション」を増やしたい
- 文章題や図を使った問題で、数の関係をつかむのが苦手な子が多い
- “計算スピード”だけでなく、“計算の作戦”を育てたい
というご家庭・学級に、ぴったりのプリントセットです。
3つの数のひき算を通して、
「数をどう組み合わせるか」を自分で考えられる子を、一緒に育てていきましょう。
