――「千のくら」まで広がる、ちょっと大人な計算ドリル――
■ このプリントはどんな内容?
このセットは、4けたどうしの足し算の筆算だけを集中的に練習できるプリント10枚です。
どのプリントも共通して
- 上部にオレンジ色の見出し「4けたのたし算」
- 右上に「月日」「得点」欄
- 1ページあたり3列×4行=全12問
- すべて縦に並べた筆算(上に1つ目の数、下に「+」と2つ目の数、その下に答えを書く横線)
という、シンプルで見やすいレイアウトになっています。
No.1 には
- 1765+6984
- 9680+3510
- 4257+9871
など、くり上がりのある4けた+4けたの問題が並び、「百のくら・千のくらへのくり上がり」に触れられる構成です。
No.2 では 6487+1935、7941+4500、9713+8500 など、0を含む数やきりのよい数も混ざり、計算のしやすさ・しにくさを体験できます。
さらに No.3〜10 では、
- 5468+8878、8798+1195 のように「ほぼ1万」「ほぼ2万」になりそうなもの
- 5088+3369、8723+1502 など、くり上がりが連続しやすいもの
- 9821+2044、5332+9887 など、答えが5けたに届く大きな計算
- 8893+8828、9421+7455、9967+2553 といった、見た目にもインパクトのある大きな数の組み合わせ
が少しずつ混ざり、難しさ・スケール感が段階的にアップしていきます。
■ このプリントで育てたい力
4けたの足し算では、次のような力をねらっています。
- 一のくら → 十のくら → 百のくら → 千のくらと、列ごとに計算していくリズム
- くり上がりが続いても、あわてずに上のくらへ数字を書き込む丁寧さ
- 10000 や 20000 に近い数を扱うことで身につく、大きな数の感覚
2けた・3けたまでの筆算に慣れてくると、子どもたちは「たし算はもう分かった」と思いがちですが、
4けたになると「同じやり方だけれど、集中して列をそろえないといけない」ことに気づきます。
この10枚は、そんな“ちょっと大人な計算”に挑戦するステップアップドリルです。
■ 基本の使い方
1)3けたの筆算がスラスラ書けるようになってから
このセットに取り組む前に、
- 3けたの足し算(くり上がりあり)
- できれば、2けたや3けたを組み合わせた文章題
を一通り経験しておくとスムーズです。
最初の数枚(No.1〜3)は、
- 先生・保護者が1問だけ黒板やホワイトボードに書き、一緒に解き方を確認する
- 残りの11問をプリント上で自力で解いてみる
という流れにすると、やり方の確認と「自分でやってみる」時間のバランスがとれます。
2)1日1枚、5〜10分のミニドリルに
1枚12問なので、慣れてくると5〜10分ほどで解き終わります。
- 朝学習の計算タイム
- 宿題前のウォーミングアップ
- 授業の「最初の5分」「最後の5分」
などに、“今日は No.○を1枚だけ”という形で取り入れると無理なく続きます。
右上の「月日・得点」欄に日付と点数を書いておけば、
- 「前より点数が上がったね」
- 「同じ No.3 だけど、今日は時間が短くなったね」
と、あとから成長をふり返る材料にもなります。
3)授業の確認テストにも
単元「大きな数の筆算」の
- 導入後の確認(No.1〜3)
- 単元のまとめ・テスト前のウォーミングアップ(No.7〜10)
として使うのもおすすめです。
特に後半のプリントには、
- 4014+6022、7992+7825 など、くり上がりが続く問題
- 5064+4939、6487+5256、9967+2553 など、5けたに近い答えがそろう問題
が多く含まれており、「どこまで計算の型が定着しているか」をチェックするのにぴったりです。
■ 効果的に使う3つのポイント
① 「くら」を声に出して確認する
4けたになると、数字が増える分だけ列のずれが起こりやすくなります。
解き始める前に、1問だけで良いので、
「千・百・十・一、千・百・十・一……」
と声に出しながら、各くらがまっすぐ縦にそろっているかを確認させてみてください。
慣れてきたら、計算中も
「まず一のくらをたして、十のくら、百のくら、千のくら」
と小さくつぶやきながら手を動かすと、列の意識がグッと強くなります。
② くり上がりは「小さくていねいに」
4けたでは、
- 一のくらから十のくらへ
- 十のくらから百のくらへ
- 場合によっては百のくらから千のくらへ
と、くり上がりが何度も続く問題も登場します(例:5332+9887、8893+8828 など)。
くり上がりを
- 上のスペースに小さく数字で
- どの列のくり上がりか分かる位置に
書くことを徹底すると、
「あれ、この1ってどこのくり上がりだっけ?」
という混乱を防げます。
③ 答えのおおよその大きさを予想する
ただ計算するだけでなく、
「だいたい何くらいの大きさになりそう?」
と見通しを持たせる問いかけも、4けたでは大切です。
例:
- 8798+1195 → およそ 8800+1200=10000 ちょっと
- 9967+2553 → およそ 10000+2500=12500 くらい
先にざっくりした見積もりをしておくと、
- 計算結果が大きくずれているときに自分で「おかしいぞ?」と気づける
- 大きな数の感覚が育つ
という2つの効果が期待できます。
■ 復習のしかた
1)まちがえた問題だけ「パターン別」に集める
丸つけをしたら、×のついた問題だけを
- 一のくらでくり上がりミス
- 十・百のくらでくり上がりミス
- 5けたの答えで位がずれた
などのように、まちがい方ごとに分けてノートに書き写しておくと便利です。
例:
- 一のくらミス…1765+6984、3218+7415 など
- 十のくらミス…5088+3369、7186+6499 など
- 5けたの答え…9821+2044、9967+2553 など
まとめて見直すと、自分の苦手パターンがはっきり見えてきます。
2)「今日の3問だけ」復習作戦
全部やり直すのは大変なので、
- まちがえた問題の中から、子ども自身に「今日もう一度解きたい3問」を選んでもらう
- ノートのすみに写して、答えを隠した状態で再チャレンジ
という軽い復習を、プリント1枚ごとに行うのがおすすめです。
“自分で選んだ3問”というだけで、子どもはちょっと誇らしげに取り組んでくれます。
3)1〜2週間あけて「ふっかつテスト」
同じ No. のプリントを、1〜2週間おいてからもう一度解いてみましょう。
- 前回との得点の違い
- かかった時間
- まちがえた問題の変化
を比べながら
「前はここでくり上がりを書き忘れていたけれど、今日は自分で気をつけられたね」
と具体的にほめてあげると、計算への自信が大きく育ちます。
■ 実際に使ってみたイメージ・感想
実際にこの4けたプリントを使った場面をイメージでまとめると、こんな様子が見られました。
- 最初は「数字が多くてむずかしそう…」と言っていた子も、3〜4枚目くらいで
「千・百・十・一で、ひと列ずつたすだけなんだ」と、やり方を自分の言葉で整理できるようになった。 - 5332+9887 や 9967+2553 など、答えが1万をこえる問題に正解すると、
「一万こえた!」「自分でもこんな大きな計算できるんだ」と、目を輝かせていた。 - 家庭では、「4けたができるようになってから、2けた・3けたの計算が前より速くなった気がする」という声もありました。
4けたの計算は“ちょっと背伸び”な内容ですが、
できるようになると算数全体への自信がぐんとアップする単元です。
この10枚を通して、その達成感を何度も味わってもらえたらうれしいです。
■ こんなご家庭・学級におすすめ
- 3けたの筆算はほぼ定着しており、次のステップとして4けたに挑戦させたい
- 授業や家庭学習で、シンプルで見やすい4けたの計算プリントを探している
- 大きな数に慣れさせ、今後の「一万をこえる数」「大きな数の文章題」につなげたい
という先生・保護者の方に、特におすすめです。
■ まとめ
- 「4けたの足し算の筆算」プリントは、4けたどうしの計算を1枚12問×10枚、合計120問練習できるセットです。
- くり上がりや5けたの答えなど、4けたならではのポイントをバランスよく経験できます。
- 1日1枚のミニドリルや復習・ふっかつテストとして活用することで、計算の型・大きな数の感覚・学習への自信をじっくり育てていけます。
