2けたのたし算を、くり上がりなしにしぼってたっぷり練習できるプリント10枚セットです。
1枚につき12問、すべて縦に並べた筆算の形で配置されていて、上に1つ目の数、下に「+」と2つ目の数、その下に答えを書く横線が入っています。右上には「月日・得点」欄つきで、家庭学習でも授業でも使いやすいデザインです。
どんなプリント?
■ このプリントで身につけたい力
2けたの足し算は、これから先の
- くり上がりのある足し算
- ひき算の筆算
- 3けた以上のたし算・文章題
などの土台になる計算です。
このプリントでは、
- くら(十の位・一の位)をそろえて書く
- 下の段から順番に計算する
- くり上がりのないパターンで、位取りに集中する
という筆算の基本を、くり返し確認できます。
問題の並びも、
- 10や20などのきりのよい数をたす問題
- 24+14、73+23 のように十の位・一の位どちらも計算する問題
- 40+23、21+66 など十の位に目を向けたい問題
など、少しずつレベルが上がるようにバランスよく構成されています。
■ 基本の使い方(家庭・学校共通)
1)1日1枚のミニドリルとして
1枚12問なので、慣れてくると5分前後で解き終えられる量です。
- 朝の登校前に1枚
- 宿題や通信教育の前の“ウォーミングアップ”に1枚
- 授業の最初の「5分計算タイム」に1枚
というように、「短時間で毎日続けられる」分量になっています。
2)授業の導入・まとめテストに
学校では、
- 単元「2けたのたし算(筆算)」の導入前に No.1〜3 を使って、子どものつまずきを確認
- 単元の終わりやテスト前に No.8〜10 を使って、定着度をチェック
という使い方もおすすめです。
右上の得点欄に点数を書いておけば、前回との比較もしやすくなります。
■ 効果的に使うための3つのポイント
ポイント1:かならず「位」をそろえて書かせる
どのプリントも、十の位と一の位がきちんと縦にそろうように配置されています。
解かせるときには、
- 数字をマスの中心に書く
- 十の位・一の位がずれないように意識する
- 一の位→十の位の順で計算する
ことをくり返し声かけしてあげてください。
ここが身につくと、くり上がりが入ってもスムーズにステップアップできます。
ポイント2:「どんな問題か」を口で言わせる
ただ黙々と解くだけでなく、
- 「これは 10 をたしているね」
- 「こっちは 30 と 40 をたしているね」
など、問題の特徴を言葉にしてもらう時間を少し入れてみてください。
例:
51+15 → 「51 に 10 と 5 をたしているね」
40+23 → 「40 に 20 と 3 をたしているね」
こうした言い換えを通して、
「十の位どうし・一の位どうしを別々に考える」
という筆算の考え方が、自然と身についていきます。
ポイント3:時間を計って“自分なりの記録”をつくる
得点欄のほかに、プリントのすみに「○分○秒」と書かせておくと、成長が目に見えて分かるようになります。
- 1回目はゆっくり正確に
- 2回目は、同じプリントで時間を短くしてみる
- 3回目は「○分以内に全問正解」を目標にする
というように、同じプリントを使っても違うチャレンジができます。
■ 復習のしかた
1)まちがえた問題だけを“ミニ復習”
丸つけをしたら、×のついた問題だけをノートのすみに書き写して、もう一度解かせます。
- まちがえた理由が「計算ミス」なのか
- 「位のずれ」なのか
- 「十の位を足しわすれた」のか
を一緒に確認してあげると、次に同じタイプの問題が出たときに自分から気をつけられるようになります。
2)1〜2週間あけて“ふっかつテスト”
同じプリントを、1〜2週間おいてからもう一度解いてみるのもおすすめです。
- 得点
- かかった時間
- まちがえた番号
を比べると、
「前より速くなったね」
「ここはまだ不安だから、もう一回だけ練習しようか」
と、“前の自分との比較”で成長を感じられる振り返りができます。
■ 実際に使ってみて感じたこと(活用イメージ)
試しに、2けたのたし算に入りたての子どもたちに No.1〜3 を続けて使ってみたところ、
- 1枚目では位をずらして書いてしまう子が多かった
- 2枚目の終わりごろには、だんだんと数字がそろってきた
- 3枚目では、「まず一の位からだよね」と自分たちで声をかけ合う姿が見られた
という変化がありました。
また、算数が苦手と言っていた子が、
「くり上がりがないから、これなら全部できそう」
と言って自信を取り戻すきっかけにもなりました。
家庭では、
- 平日は No.1〜5 を1日1枚
- 週末に好きなプリントを1枚選んで“タイムアタック”
という形で使ってくださった保護者の方から、
「最初は指を使っていたのに、いつの間にか頭の中で計算している」
という感想もいただきました。
■ こんな方におすすめ
- 2けたのたし算の筆算のきまりを、くり上がりなしで丁寧に確認したい
- 授業や家庭学習で使える、ちょうどよい分量のプリントを探している
- 子どもに「できた!」という小さな成功体験を積み重ねさせたい
という先生・保護者の方に、ぜひ使っていただきたいセットです。
■ さいごに
「2けたのたし算(くり上がりなし)」プリント10枚セットは、
- 1枚12問×10枚=全120問
- すべて2けた+2けたの筆算
- くり上がりなしで、位取りと計算のリズムに集中できる
という、ステップアップ前の“基礎づくり”に特化したプリントです。
まずはここでしっかり土台を固めてから、次の「くり上がりありの2けたのたし算」へ。
いねまるプリントと一緒に、無理なく・楽しく計算の力を育てていきましょう。
